漬物一年生 › 生産者・産地紹介

2015年08月13日

ベトナムへ行ってきました!

7月29日から8月2日まで3泊5日でベトナムに行ってきました!
今回はそのご報告です。

ベトナムへの目的は、ずばり「カンホアの塩」です!
「カンホアの塩」はベトナムのカンホア省(カインホア省)のホンコイ村というところで作られている完全天日塩です。
カンホア省はニャチャンというリゾートの街があるところで、塩を作っているだけあって、海はものすごいきれいです。


たくさんの塩田がある中に、一角だけタイル張りの塩田があります。
普通の塩田は田んぼのように、下は土の状態なのです。


しかし、カンホアの塩の塩田は日本人が設計の段階から関わっているため、通常ベトナムではありえないタイル張りの塩田なのです。


カンホアの塩と、塩の作り方について詳しく知りたい方は、こちらのホームページを見てみてください。
http://www.shio-ya.com/
これほど詳しく塩について解説してくれるホームページは滅多にないと思います。
日本にいると天日で塩を作るというと、当然雨が降った時の対処が必要ですが、カンホアでは乾季と雨季があるため、乾季にはほとんど雨が降りません。そのため、天日で塩を作るということが、当たり前のことのようです。
塩田の周りには積み上げてある塩の山がいくつも!


しかし、百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、本当に行ってよかった!
すごい!素晴らしいです!
普通の塩田が、下が土でも大丈夫だというのは、最終的に塩を「洗ってしまう」からです。
塩を洗うというのもちょっとピンとこないかと思いますが、これもカンホアの塩のホームページ参照。
http://www.shio-ya.com/general_salt/howtouseit.html#washSalt
このページの下のほうに解説があります。
洗うと、ごみを除去することができますが、その一方、塩は塩化ナトリウムの割合が増えていきます。
スーパーで塩の表示を見てみると、塩化ナトリウム99%以上の塩がよく置いてありますが、これがまさにそれで、雑味がなくて、塩辛いだけの塩になっていきます。
試したことがない方は、一度ぜひ食べてもらいたい!
おいしい塩は、塩辛いだけじゃなくて、うまいんです!(言葉じゃわかりにくいですね。すいません。)

カンホアの塩では、天日による乾燥だけで、ごみは手で取り除きます。
これは、カンホアの塩のスタッフさんたちとの写真です。
ホントいい顔した人たちばっかりでした。



このように直接目で確認しながらごみをひとつずつ除去していきます。
タイル張りの塩田とは言ってもごみは入ります。
しかも白いから、ごみは目立つんですね。
これだけ手をかけるのも、すべては味のため。
素晴らしい考え方です。
行ってよかった。
これからの漬物作りに、もっと気持ちを入れてやらなければ、と思ったベトナムでした。  


Posted by 「漬物本舗 道長」 石川大介 at 21:53Comments(0)生産者・産地紹介

2012年12月10日

雪の中、鈴木慶市さんの畑に行ってきました。


今日は、よく雪が降りますね。
時間によっては、かなり雪が乱舞していたり。

それで、いつも野菜の生産をお願いしている鈴木慶市さんの畑に行ってきました。
今日に大根と白菜の収穫をお願いしていたのですが、この雪模様なので、少しでもお手伝いできないかな、と行ったわけです。
ところが、今日が雪だとわかっていた慶市さんは、昨日のうちに収穫を済ませてくれていたみたいです。

だから、ぼくがしたことといえば
「おはようございます!」
ぐらいなことですね。
うん。ただ顔を出した、ってことですね。
まぁ、慶市さんと会うの楽しいからいいんですが。


晴れの日の慶市さんです。
もう86歳になると思うのですが、本当にお元気です。
野菜作りはもちろん、農機などの機械いじりも現役で続行中です。


子供のころ。高校に入るくらいまで、雪はすごく楽しみなイベントのひとつでした。
雪が降るかもしれないという予報を聞くだけでワクワクしましたよね。
なんにも心配することなんてなくて、ただ雪の中を無意味に歩き回ってみたり、小さい雪だるまをいくつも作ってみたり。
学校の体育の時間は、雪合戦!なんてなると、もう楽しい以外の感情はなくなってしまったものです。
そしてそのあとには、なぜか年中、半そで半ズボンで登校する男の子が、真っ青になってストーブの前に座っている景色があったものです。

雪は大変ですけど、いまだにちょっとウキウキする自分もいることに気付いた今日の日でした。  


Posted by 「漬物本舗 道長」 石川大介 at 13:36Comments(0)生産者・産地紹介

2012年12月05日

福津農園さんにおじゃましてきました。


今日は、新城市・松沢政満の福津農園さんにおじゃましてきました!

有機農業という言葉のほかに自然農法という言葉があることは知っていましたが、まさにこれがそうなのか!と目からウロコが落ちた気分です。


この写真、わかる人にはすぐわかると思いますが、雑草の中に見えているのは大根の葉っぱです。


作付のほとんどは山の斜面。
通常であれば、機械も入れず、とてもやりにくそうな場所です。

松沢さんのところでは、耕すことは一切せず、種を播いていきます。
肥料は自分のところで飼っている鶏の糞だけだそうです。
それも様子を見て、一部に使うだけ。
その循環のメカニズムを今日、ぼくが理解できたこと範囲でですが、つたない文章ながら書かせていただきたいと思います。


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雑草はそこにあって、太陽をいっぱいに浴びることで、栄養をたくさん生み、上に伸びていくのと同時に、下にも根っこをどんどん伸ばしていきます。
そして、作り出した栄養分を土の中に分泌していきます。
それにより、土中の微生物は活発になり、微生物はまたその成分を植物が吸収しやすい形(ミネラルなど)に分解してくれます。
これにより、肥料を使わずとも土が肥えていくそうです。
そして、作付の時には、草を刈って種を播く。
そのあとは、雑草と一緒に野菜は育ち、収穫をします。

驚くべきは、草刈は年に1回か2回しかやらないとのこと。(最低1回は種を播くとき)
普通は、というか僕の中では、雑草は常に邪魔者で、排除しなければならないもの。という認識です。
しかし、この雑草により、土は肥えて柔らかくなり、野菜が育つのだと松沢さんは言うのです。

土への栄養は与えなくても、そこで作られるという、言われてみればすごく自然なことを今日まで知りませんでした。

もちろん農薬は使いませんが、草がいっぱいのなかでは、害虫を食べる益虫もたくさんいるため、虫害は少ない。


このように果樹もいっぱいあります。
果樹は、普通、ものになるまで、何年もかかり、それまでお金にはならないものですが、果樹の根元でも種を播けば野菜は育つ。
だから、果実がならなくても、そのスペースで売れるものは作れる。



これは邪魔でどけてしまいたい木だそうですが、根っこごと抜いてしまうのは大変な労力。
そこで、幹を切ったところへキノコの菌を植え付ける。
これで、木を弱らせて朽ちさせるそうです。
キノコはキノコでものになるし、まさに一石二鳥。

鶏のほかにヤギもいます。
松沢さんのところには、家族のほかに研修生を合わせて8人が生活しているそうですが、彼女1匹で全員分のミルクが間に合ってしまうそうです。(1日1.5リットルから2リットル!)

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いやはや、今日は本当に新しい知識が入りすぎて、軽くパニック状態なので、ちゃんとした文章でお伝えできていないような気がします。

農業というのは、本来こういう形なのかな?
今では耕してから種を播いて、肥料を入れるというのは、当たり前のことで、こういった形を見せられると、ほとんど夢なのではないかと思ってしまうほどです。
すべてが理想的に循環しています。
「松沢さんは手をかけなくて楽だ」とも言っていましたが、知らない苦労がいっぱいあるんだろうとも思います。

自然のことなんて本当に知らないことばかりで、普段食べている野菜についても良く知らないのだと実感した1日でした。
まだまだ精進せねばならないと再認識した若造です。


最期に松沢さん夫妻の写真。
本当に素敵なお2人です。
  


Posted by 「漬物本舗 道長」 石川大介 at 21:41Comments(0)生産者・産地紹介

2011年06月23日

梅の収穫をしました〜

今日は梅の収穫をしました!
といっても道長でもっている梅の木なんて小さいものが5本あるだけなのですが。

いつも売らせていただいている梅は新城(旧鳳来町)の方のものですが、こうやって自分の所でとれると、また違った喜びがありますねぇ

大きくて、きれいな梅が12kg。
来年はもっと採れるといいな。

それにしても、いい天気ですね
  


Posted by 「漬物本舗 道長」 石川大介 at 09:51Comments(0)生産者・産地紹介

2011年05月16日

新城、千枚田にやってきました!

道長で毎年、梅をお願いしている、新城市(旧鳳来町)の小山柳二さんのところにオジャマさせてもらいました!

「千枚田」なんて、写真では見たことはありましたが、実際に見てみるとでは大違い!

目もくらむような景色です!
これがなんとお庭からの景色なんですから、またビックリです!

皆さんも是非一度見ていただきたい。


こういう場所に住むというのは、便利、不便なんて問題はどうでもいいことに思えてしまうのだろうなぁ、と思う僕でした
  


Posted by 「漬物本舗 道長」 石川大介 at 15:05Comments(1)生産者・産地紹介