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2015年09月19日

ある精肉店のはなし

「ある精肉店のはなし」という映画を観ました。
牛の「と畜」から販売までを行う精肉店のドキュメント映画です。

牛を牛舎からと場まで連れて行って、牛の眉間をハンマーで打つシーンから始まるのは、すごい衝撃です。
でもその衝撃は決して残酷さに対して感じるものでなくて、むしろ、たんたんと命に向き合う行為のひとつひとつが、とても神聖なものに感じられる。
解体していく作業がきれいだと思えるほど。

僕を含めた、ほとんど全ての人たちが、たくさんのお肉を食べて生きていながら、その動物たちの命に向き合わずに生きています。
目の前のお肉が、牛のものであることは知っている。でも実際にその過程については、タブーであるかのように、ふせられてる。

なにも知らずに考えずに、お肉をおいしいと言うことができるのは、きっと、まともではないのだと思います。

と畜は自分と切り離された、特別なことだと思っていました。
だけど、本当は当たり前なことで、でもやっぱり特別なことなんだと思うことができます。

命を食べて生きる人間が当然知らなければならないことを教えていただきました。
これからは、もっと感謝して、もっとおいしくお肉をいただけます。


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Posted by 「漬物本舗 道長」 石川大介 at 13:51│Comments(0)その他の話
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